所在地 | 大阪府池田市石橋3丁目10-5 |
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TEL | 0727619211 |
山号 | 天照山 |
宗派 | 黄檗宗(禅宗) |
本尊 | 観世音菩薩(准提観音) |
開山 | 慧極禅師(黄檗宗の僧侶) |
創建年代 | 江戸時代前期(17世紀) |
万福寺(まんぷくじ)は、大阪府池田市石橋にある黄檗宗の寺院で、京都宇治の黄檗宗大本山・萬福寺を本山とする末寺です。江戸時代初期に慧極禅師(えききょくぜんじ)によって開かれたと伝わり、境内には伝・奈良時代造立とされる観音菩薩像を安置するなど1300年近い歴史的伝承を有しています。現在は本堂や墓地の近代的な整備も進められ、屋外納骨堂や樹木葬墓地なども備える寺院霊園として機能しています。
万福寺の本堂は平成元年(1989年)の再建によって竣工した鉄筋コンクリート造の建物です。白壁に朱色の柱や梁間装飾を配し、黄檗宗寺院らしい明朝様式風の意匠を取り入れています。内部には本尊である観世音菩薩(准提観音)像が安置され、法要や坐禅会など宗教行事の中心となっています。また本堂再建に際して境内施設も整備され、庫裏や客殿など付帯施設も近代的な設備を備えています。
山門は寺院の正門にあたる門で、境内入口に位置します。万福寺の山門は二層楼門のような大型の構えではなく比較的簡素な構造で、石畳の参道越しに本堂へと続く静かな佇まいを見せています。現在の門は本堂と同じく近年再建されたものとみられ、黒瓦葺きの屋根を持つシンプルな薬医門風の形式となっています。
8世紀頃
(奈良時代)
伝承によれば、当地には奈良時代に観音菩薩を祀る堂宇(観音堂)が建立されたといいます。
17世紀後半
(江戸時代)
江戸時代初期、黄檗宗の僧・慧極禅師が当寺を開山し、宇治の萬福寺を本山とする禅寺として再興しました。
1989年
(平成元年)
再建が繰り返された境内伽藍は昭和期に老朽化が進み、第16世住職・広仁和尚のもと平成元年に本堂が改築され現在の近代的な建物となりました。