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西観音寺にしかんのんじ

昭和後期に創建された、地域に開かれた浄土宗の寺院

所在地 大阪府吹田市山手町2-8-28
TEL 06-6388-3047
宗派 浄土宗
山号 蓮華山
院号 仰信院
本尊 阿弥陀如来(あみだにょらい)
創建 昭和後期(20世紀後半)
HP nishikannon-ji.com

二代目住職のもとで法要や掲示板メッセージを通じ、現代に仏教の教えを伝える念仏道場

西観音寺は昭和後期に開かれた比較的新しい浄土宗の寺院で、歴史も浅く小規模ながら地域に根ざした信仰の拠点です。初代住職によって創建され、現在は二代目住職(昭和36年生まれ)がその志を受け継いでいます。寺では「立派な伽藍や歴史よりも正しい念仏信仰が息づくことが大切」との理念のもとに運営されており、浄土宗の開祖・法然上人の教えに基づき、本尊の阿弥陀如来に一心に念仏を称えることで極楽往生を願う信仰を中心としています。

境内は住宅街に溶け込むように佇み、派手さはないものの静かで温かな雰囲気に包まれています。阪急電車で豊津駅から関大前駅に向かう途中、車窓の右手から寺の看板を見ることができるほど線路沿いにあり、電車からもその存在を確認できるユニークな立地です。寺のすぐ横には「垂水墓地」と呼ばれる地域の共同墓地が広がっていますが、これは西観音寺の管理ではなく古くからある地域墓地です。墓地と寺を混同しないよう注意が必要ですが、その存在により周囲は静寂に包まれ、落ち着いた環境の中で参拝することができます。

  • 山門と本堂

    西観音寺の山門は周囲の街並みに溶け込む素朴な門構えで、温かな雰囲気で訪れる人を迎えてくれます。 門柱には寺号を記した看板が掲げられ、その奥には近代的な造りの本堂が建っています。本堂内部には本尊・阿弥陀如来像が安置されており、参拝者を静かに迎えます。 境内は広くはありませんが、鉢植えや植栽が整えられ、小さな庭のような空間には住職や地域の方々の心配りが感じられます。

  • 年中行事

    西観音寺では年間を通じて様々な法要が行われています。 1月1日の修正会(しゅしょうえ)では新年の仏法興隆と檀信徒の健康を祈願し、春分・秋分の日には彼岸法要が営まれ、先祖供養と極楽往生を願います。 8月16日の盂蘭盆大施餓鬼会(うらぼんだいせがきえ)では、先祖への感謝と飢えた霊への施しを行い、多くの参詣者で賑わいます。 これらの行事は檀家以外でも参加可能で、旅行者にとっても日本の仏教行事を体験できる貴重な機会となっています。

西観音寺のあゆみ

  • 昭和後期
    (20世紀後半)

    創建

    初代住職により「蓮華山仰信院 西観音寺」が創建される。戦後の吹田地域に念仏信仰の場を築くべく開かれたと伝わる。

  • 平成期

    二代目住職の就任

    二代目住職・小林稔和上人が住職に就任。以後、親しみやすい雰囲気の中で地域に根ざした布教と法要が続けられている。

  • 令和時代

    現代の歩み

    月替わりの掲示板メッセージや年中行事の開催を通じて仏教の教えを伝え続けている。地域住民や参拝者に開かれた寺として歩みを進めている。

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