| 所在地 | 大阪府和泉市幸2丁目8-22 |
|---|---|
| 山号 | 阿耨山(あのくさん) |
| 宗派 | 浄土真宗本願寺派 |
| 本尊 | 阿弥陀如来 |
| 創建 | 延宝元年(1673年)〔寺伝〕 |
| 文化財 | 大阪府指定天然記念物「西教寺のイブキ」、本堂・鐘楼・経蔵・太鼓楼ほか境内建造物(国登録有形文化財) |
| TEL | 0725-41-0948 |
西教寺は創建から400年以上の歴史を誇り、江戸時代の趣きを今に伝える古寺です。文化5年(1808年)に再建された本堂をはじめ、山門(薬医門)や鐘楼、経蔵、太鼓楼などの歴史的建造物が境内に立ち並びます。これらの伽藍は、極彩色の彫刻や金箔を用いた浄土真宗寺院らしい意匠が特徴で、平成26年に文化庁の登録有形文化財に登録されました。さらに境内には推定樹齢500年以上のイブキの大木が静かに茂り、寺の長い歴史を今に伝えています。一般参拝はできませんが、門前からでも荘厳な建築と古木を通して、地域に息づく悠久の時間を感じることができます。
文化5年(1808年)に再建された本堂は、桁行約15メートルを誇る堂々とした浄土真宗寺院建築です。内陣・外陣を備え、欄間彫刻や極彩色の天井絵で荘厳に飾られています。
境内正面に構えられた薬医門形式の山門は、土塀と一体となった力強い門構えで、江戸時代の木彫装飾が施されています。
本堂前に建つ切妻造の鐘楼は、寺院景観の要となる建物で、江戸時代後期の伽藍構成を今に伝えています。
鐘楼の北側に位置する土蔵造りの経蔵は、経典を納めてきた建物で、学問と信仰の歴史を象徴しています。
境内北東の角に建つ二階建ての太鼓楼は、法要や行事の合図に用いられ、幕末期までに整えられた伽藍の一部です。
高さ約20メートルに達するイブキの巨樹は、推定樹齢500年以上。大阪府指定天然記念物として、寺の歴史を静かに見守り続けています。
1594年
(文禄3年)
文献により、この年以前から南王子村の檀那寺として西教寺が存在していたことが記録に残る。
1664年
(寛文4年)
浄土真宗本願寺(西本願寺)より木仏(本尊安置)の免許を受け、寺号を公称することが認められる。
1670年
(寛文10年)
以後、「西教寺」の寺号が正式名称として用いられるようになる。
1673年
(延宝元年)
本堂が建立され、寺伝ではこの年を西教寺の開創年として伝えている。
1698年
(元禄11年)
南王子村の集落移転にともない、寺も現在の和泉市幸へ移転し、伽藍が再建される。
1808年
(文化5年)
江戸時代後期の大修理により、現在まで残る本堂が再建される。
1860年
(万延元年)
桜田門外の変に関与した水戸浪士の一人が、西教寺に匿われたと伝えられている。
1873年
(明治6年)
学制発布にともない、西教寺を仮校舎とする第97番小学校(現・和泉市立幸小学校)が開設される。
2014年
(平成26年)
本堂・鐘楼・経蔵・太鼓楼などの主要建造物が、文化庁の登録有形文化財(建造物)に登録される。