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法華寺ほっけじ

聖武天皇の勅願により創建された摂津国分尼寺を前身とする古刹

所在地 大阪府吹田市金田町5-25
電話 06-6384-1597
山号 蓮花山(れんげざん)
宗派 法華宗本門流(Nichiren系)
創建 天平13年(741年)、聖武天皇の勅願により創建
御本尊 釈迦牟尼仏(華厳の釈迦)
文化財・見どころ 鎌倉時代中期の線刻地蔵菩薩石仏「爪引地蔵」(大阪府下最古の石仏)
石造五重塔(鎌倉期)、国分尼寺時代の礎石
御朱印 法華経の題目(南無妙法蓮華経)を書いた御首題の御朱印(※事前連絡を推奨)
アクセス 阪急千里線「豊津駅」から徒歩約10分(約800m)
阪急千里線「吹田駅」から徒歩約12分(約900m)
大阪メトロ御堂筋線「江坂駅」から徒歩約12分(約980m)
最寄りバス停「金田町」下車徒歩1分

爪引地蔵や石造五重塔を伝え、法華宗本門流として地域に開かれる歴史ある寺院

法華寺は奈良時代、聖武天皇の勅命により建立された国分尼寺を前身とする古刹です。天平13年(741年)、国家鎮護と中央集権のために各地に国分寺・国分尼寺が造営され、摂津国では「摂津法華滅罪之寺」として創建されました。その後一度廃絶しますが、室町時代の応永13年(1406年)に僧・了庵慧明によって再興され、江戸時代の寛永16年(1639年)には商人・吉田忠次の寄進で堂宇が整備され曹洞宗の禅寺として再興されました。明治期には柴島浄水場建設に伴い、大正3年(1914年)に現在地である吹田市金田町に移転しています。

現在の法華寺は法華宗本門流に属し、本能寺を大本山とする日蓮系寺院です。境内には歴史を物語る文化財や史跡が数多く残されており、山門を入って右手には弘法大師(空海)が爪で彫ったと伝わる「爪引地蔵」が安置されています。この地蔵菩薩立像は高さ約1.8mの自然石に線刻されたもので、「見返り地蔵」とも呼ばれ、大阪府内最古の石仏とされています。本堂には豪華な瓔珞で飾られたご本尊・釈迦牟尼仏像(華厳の釈迦)が安置され、その荘厳さが参拝者を魅了します。

さらに境内には鎌倉時代の石造五重塔が残されており、その下には経文を書いた小石が数千個納められていると伝えられます。塔の背後には国分尼寺時代の礎石も見ることができ、往時の面影を今に伝えています。また、摂津国分尼寺の伝承地碑や聖武天皇開創碑などの石碑も建てられ、法華寺の悠久の歴史と信仰の厚みを後世に伝えています。

  • 山門

    白壁に瓦屋根をいただいた門で、山号「蓮花山」を掲げています。山門を入ると右手に地蔵堂があり、大阪最古といわれる線刻地蔵石仏「爪引地蔵」が安置されています。普段は非公開ですが、外から参拝可能です。

  • 本堂

    境内正面奥に建ち、ご本尊の釈迦牟尼仏坐像(華厳の釈迦)を安置。日蓮宗系の寺院であるため、堂内では南無妙法蓮華経の題目を唱えるお参りが行われています。

  • 石造五重塔

    鎌倉時代作とみられる小規模な石造五重塔。塔の下には写経を記した小石が納められていると伝わり、背後には創建当時の礎石も残されています。往時の国分尼寺の名残を今に伝える史跡です。

  • その他の見どころ

    「摂津国分尼寺伝承地碑」や「聖武天皇勅願開創碑」などの石碑が立ち、寺の歴史的背景を伝えています。境内は清掃が行き届き、落ち着いた雰囲気の中で参拝でき、季節の花々が彩りを添え地域の人々の憩いの場にもなっています。

法華寺のあゆみ

  • 741年
    (天平13年)

    創建

    聖武天皇の勅命により「摂津法華滅罪之寺」として創建。摂津国の国分尼寺にあたり、尼僧10名が常住して国家鎮護の祈りが捧げられた。

  • 室町時代
    (15世紀)

    再興

    戦乱により一時荒廃するも、応永13年(1406年)に僧・了庵慧明によって再興。再び寺運が興隆した。

  • 1639年
    (寛永16年)

    江戸期の再建

    豪商・吉田忠次の寄進により堂宇を再建。この頃から曹洞宗の寺院として広く知られるようになった。

  • 1914年
    (大正3年)

    現在地へ移転

    柴島浄水場の拡張工事に伴い、大阪市東淀川区柴島から吹田市金田町へ伽藍を移転。以後、地域の檀家寺院としての役割を担う。

  • 現代
    (昭和~平成)

    法華宗本門流として存続

    現在は日蓮系の法華宗本門流に属し、本能寺を大本山とする教団に所属。爪引地蔵や五重塔などの文化財を守りつつ、地域に開かれた寺院として法要・行事を継続。お盆や彼岸法要、10月のお会式などを営み、近隣の信徒が参拝に訪れる。

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