所在地 | 大阪府箕面市小野原西1-11-12 |
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TEL | 0727294005 |
山号 | 即現山(そくげんざん) |
院号 | 應聲院(おうせいいん) |
宗派 | 浄土宗(知恩院末寺) |
本尊 | 阿弥陀如来 |
創建 | 元亀2年(1571年) |
開山 | 専誉上人(せんよしょうにん) |
正念寺は戦国時代の元亀2年(1571年)に開かれた浄土宗寺院で、450年以上の歴史を持つ古刹です。江戸時代には堂宇の消失と再建を経ながら地域の信仰を集め、近世以降も庶民の念仏信仰の拠点として親しまれてきました。寺のシンボルである本堂は重層入母屋造り(2層構造)の壮麗な建築で知られ、老朽化に伴う建て替えを経て令和2年(2020年)に新調されています。本尊の阿弥陀如来像をはじめとする仏像や什物には長い歴史が宿り、寺全体から歴史と文化財の重みを感じ取ることができます。閑静な箕面の地に佇む境内は四季折々に彩られ、歴史好きや文化財ファンのみならず訪れる人々の心を和ませてくれるでしょう。
正念寺の境内に足を踏み入れると、まず目に入るのが伝統的な山門です。近年の改修により門や参道は綺麗に整備され、歴史ある寺院ながら清潔感のある佇まいで迎えてくれます。正面に建つ本堂は令和2年に新築されたばかりで、かつての重厚な意匠を受け継いだ二層式の堂宇となっています。
堂内にはご本尊の阿弥陀如来が安置されており、静かな雰囲気の中で荘厳な阿弥陀仏に手を合わせることができます。山門脇には珍しい大日如来を祀る小堂もあり、浄土宗の寺院ながら密教の名残を感じさせる一角となっています。また、境内の一角には鐘楼堂があり、立派な梵鐘が吊るされています。時折打ち鳴らされる鐘の音は周囲の静かな住宅地に響き渡り、寺の長い歴史を物語るかのようです。境内には四季の草花が植えられており、春には梅や水仙、初夏には青々と茂る木々、冬には椿の花などが訪れる人の目を楽しませてくれます。石畳の参道や手入れの行き届いた植栽と相まって、歴史ある寺院の落ち着いた景観を演出しています。
1571年
(元亀2年)
地元の篤信者により堂宇が建立され、浄土宗僧・専誉上人が開山となる。戦国期に創建された寺院として出発。
1779年
(安永8年)
江戸時代、中興の機運により現在の小野原西の地に本堂を新築。しかし天明年間(1780年代)に火災に遭い堂宇を焼失する。
1792年
(寛政4年)
焼失から数年後、本堂が再建され寺運が再興。以降、明治・大正期まで地域の念仏道場として機能。
昭和〜平成期
戦火や震災による大きな被害を受けず、古い本堂が長年使用される。老朽化の進行により平成末期に建て替え計画が始動。
2020年
(令和2年)
老朽化した重層本堂の建て替え工事が完了し、新本堂が落成。併せて山門の改修も行われ、境内が一新される。現在も地域の人々の信仰を集める寺院として受け継がれている。