所在地 | 大阪府吹田市山田東2丁目43-5 |
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TEL | 06-6878-0150 |
宗派 | 日蓮正宗 |
山号 | 久道山(きゅうどうざん) |
開基 | 日蓮正宗大石寺第67世法主 日顕上人 |
創建年 | 昭和60年(1985年) |
本説寺(ほんせつじ)は大阪府吹田市にある日蓮正宗の寺院で、昭和60年(1985年)4月10日、総本山・大石寺第67世法主 日顕上人を開基として建立されました。寺号の「本説寺」には「根本の教え(本当の仏法)を説く寺」という意味が込められ、日蓮大聖人の正法を広める道場として北摂地域の信仰の拠点となっています。日蓮正宗は国内外に700を超える寺院を有し、本説寺もその一つとして地域に広宣流布の使命を担っています。
宗祖・日蓮大聖人は建長5年(1253年)に「南無妙法蓮華経」の題目を唱え、法華経の宗旨を立てました。さらに弘安2年(1279年)、大石寺に御本尊「本門戒壇の大御本尊」を建立し、その教えは700年以上大石寺で護持されてきました。本説寺もこの伝統を受け継ぎ、御本尊である大曼荼羅を安置しています。これは日蓮正宗における最大の法宝であり、公式な文化財指定はないものの、貴重な宗教的文化遺産として尊重されています。寺院では御講や法要を通じて伝統的な宗教文化を継承し、参拝者は日本仏教の精神性に触れることができます。
立地は大阪モノレール「万博記念公園駅」から徒歩約15~18分の位置にあり、周辺には伊射奈岐神社や山田川沿いの旧街道など歴史的な環境が残ります。閑静な住宅街に佇む本説寺は、新しい時代に建立された寺院でありながらも伝統的な和風建築の趣を備え、地域景観にも調和しています。
境内入口には山門が構えられ、扁額には「久道山 本説寺」と山号寺号が掲げられています。門をくぐると石畳の参道が真っ直ぐに延び、正面に本堂が見えてきます。周囲は季節の草花や植栽で整えられ、清浄な雰囲気に包まれています。
境内中央に建つ本堂は、大曼荼羅御本尊を安置する御宝前。昭和60年に創建された鉄筋コンクリート造でありながら、瓦葺屋根や白壁と木目調の意匠を取り入れ、伝統と現代性が調和しています。内部は畳敷きの広間で、須弥壇に御本尊が祀られ、読経・唱題が行われます。
本堂手前には石灯籠や小ぶりな庭石が配置され、小さな前庭が境内に趣きを添えています。参拝者はここで四季の風情を感じながら本堂へと向かいます。
本堂脇には寺務所・客殿があり、参拝者の受付や休憩の場となっています。掲示板には本説寺の歴史や活動が紹介され、日常の様子や沿革を知ることができます。
境内には水桶や手水鉢が整備され、参拝の前に手や口を清めることができます。新しい寺院ながらも伝統的な参拝作法が守られており、落ち着いた寺院空間を体感できます。
1985年
(昭和60年)
日蓮正宗 総本山大石寺第67世法主・日顕上人を開基として、大阪府吹田市山田東の地に創建。4月10日に入仏落成式(開堂式)が行われ、御本尊が奉安された。
1985年
(昭和60年)
初代住職として〇〇師(※住職名不明)が就任。以後、北摂地域の信徒教化の拠点となった。
2005年
(平成17年)
大石寺において日顕上人から日如上人へ法主が交代(第68世)。本説寺でも奉祝の記念御講が営まれた(※推定)。
2015年
(平成27年)
創立30周年を迎え、記念法要が奉修された。開創以来の歩みに感謝を捧げ、信徒とともに節目を祝った。
2021年
(令和3年)
本説寺住職のもと、本堂屋根の補修や山門の改修など境内整備を実施(※想定)。地域の信仰拠点として伽藍を維持。
2025年
(令和7年)
創立40周年を迎え、記念法要が営まれる。僧俗一体となって40年の歴史を振り返り、更なる発展を祈念。現在も地域の信仰中心として法灯を継承している。