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常圓寺じょうえんじ

戦後の大淀に創建され、地域の心を支えてきた真宗大谷派の都市型寺院

所在地 大阪府大阪市北区大淀中1丁目8-7
山号 照曜山
宗派 浄土真宗(真宗大谷派〈東本願寺〉)
本尊 阿弥陀如来
創建年 昭和22年(1947年)
電話 06-6451-2600

戦後の大淀に生まれ、地域の心を支え続ける真宗大谷派の念仏道場

常圓寺(じょうえんじ)は、大阪駅の北西・梅田スカイビル近くの大淀中エリアに位置する真宗大谷派(東本願寺系)の寺院で、戦後間もない昭和22年(1947年)に創建されました。終戦直後という社会全体が深刻な混乱と困難に直面していた時代に、地域住民の心の拠り所として誕生した寺院であり、以来、大淀地域における真宗布教の中心的な役割を果たしてきました。一般公開こそされていないものの、現在も檀信徒にとって大切な祈りと安らぎの場であり続けています。

常圓寺の周辺には、明治42年(1909年)に創建された同派寺院・光満寺が位置しており、この地域に浄土真宗信仰が古くから根付いていたことが窺えます。また、正面には「新梅田シティ」の一部である大淀中公園が広がり、高層ビルと緑が調和する都市景観の中に寺院が佇む姿は、静寂と現代性が共存する独特の趣を生み出しています。

常圓寺の歴史は、大淀地区の戦後復興と共に歩んできた地域史そのものであり、現代社会の中で生きる人々が阿弥陀如来の慈悲に触れ、心の安らぎと希望を見いだす場として機能しています。また、行政や地域団体とも協力し、境内掲示板には仏教の教え(法語)や地域子育てサロンの案内なども掲示されるなど、寺院が地域コミュニティを支える重要な役割を担っていることがわかります。

  • ビルディング型の本堂・庫裏が一体となった現代寺院

    常圓寺の伽藍は鉄筋コンクリート造の4階建て建物で、本堂と庫裏が一体化した都市型寺院の典型です。外観はマンションやオフィスビルのように街並みに溶け込み、伝統的な山門や伽藍配置は見られません。

  • クローズドな1階構造と非公開の境内

    1階部分は駐車場のようなシャッター付きの空間となっており、普段は閉ざされているため一般参拝者が自由に立ち入ることはできません。都市空間の制約に対応した、閉鎖性の高い構造が特徴です。

  • 本堂内部の阿弥陀如来と法要空間

    建物内部には阿弥陀如来をご本尊とする本堂が設けられ、法要・儀式が営まれています。庫裏(住職の居住・事務空間)も同一建物内に収まり、限られた敷地を効率的に活用した配置となっています。

  • わずかな植栽が添える静けさ

    ビル型寺院ながら、境内の一角には植栽が施され、正面の大淀中公園の緑と調和して静かな環境を保っています。都市の中心にありながら、ほのかな安らぎが感じられます。

  • 掲示板による法語掲示と地域連携

    境内入口付近には掲示板が設置され、仏教の法語や地域イベントの案内が貼り出されています。浄土真宗寺院に見られる地域貢献の姿で、布教と地域活動の両立を象徴しています。

  • 文化財はないが現代的寺院像を体現

    建造物や仏像に文化財指定はないものの、新しい都市環境に適応した建築と地域密着の活動によって、現代の大淀地域に根差す寺院の姿を示しています。

常圓寺のあゆみ

  • 1909年
    (明治42年)

    大淀地区に光満寺が創建

    同地区に真宗大谷派の光満寺が創建され、常圓寺創建以前から浄土真宗の布教基盤が存在していたことが示される。

  • 1947年
    (昭和22年)

    常圓寺の創建

    戦後復興期の大淀中に常圓寺が創建される。終戦直後の混乱期に、地域住民の精神的な支えとなる寺院として建立された。

  • 1993年
    (平成5年)

    新梅田シティの完成と周辺環境の変化

    常圓寺の正面にあたる旧梅田貨物駅跡地が大規模再開発され、「新梅田シティ」が完成。梅田スカイビルと大淀中公園が整備され、常圓寺周辺は現在の都市景観へと姿を変える。

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