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受念寺じゅねんじ

大阪府大阪市住吉区にある、真宗大谷派の寺院。永正3年(1506年)創建の歴史を持ち、幼稚園・福祉事業を展開する地域密着の古刹

所在地 大阪府大阪市住吉区万代5-17-25
電話 06-6674-1135
宗派 真宗大谷派
山号 岸上山
本尊 阿弥陀如来
創建 永正3年(1506年)
文化財 大正新脩大蔵経(全100巻)/実如上人下付阿弥陀如来絵像
公式サイト https://junenji.com

摂津国吹田で圓齊が開基し、幾度の移転を経て万代池の南に寺基を構え、
大正新脩大蔵経や実如上人下付の阿弥陀如来絵像を伝える寺院

大阪市住吉区万代に位置する受念寺は、真宗大谷派に属する寺院で、山号を岸上山と称しています。本尊として阿弥陀如来を安置しており、永正3年(1506年)に圓齊によって摂津国吹田の地で開基されたと伝えられています。創建から500年以上の歴史を有する古刹で、万代池の南側にひっそりと佇んでいます。

受念寺は摂津国吹田での開創後、大阪市内で幾度かの移転を経て、昭和6年(1931年)に現在の住吉区万代の地に寺基を移しています。移転に際しては門徒の支援のもと堂宇が整備され、以来この地で浄土真宗の教えを守り続けています。万代池公園に隣接する静かな住宅街の中にあり、周辺の緑豊かな環境とともに落ち着いた寺域が形成されています。

寺宝として大正新脩大蔵経(全100巻)が所蔵されており、これは大正時代に編纂された仏教経典の集大成で、学術的にも高い価値を持つ文献となっています。また、本願寺第10世・実如上人から下付されたと伝わる阿弥陀如来絵像も大切に護持されており、受念寺と本山との深い結びつきを物語っています。

受念寺は宗教活動に加えて、境内でサトリ幼稚園を運営するなど地域の教育・福祉にも力を注いでいます。昭和39年(1964年)からは有料老人ホームの運営も手がけており、寺院が地域社会に貢献する先進的な取り組みとして注目されています。現在は一般公開されていない非公開寺院ですが、地域に根ざした多面的な活動を通じて浄土真宗の精神を実践し続けています。

  • 山門

    受念寺の山門は住宅街の中に静かに構えられており、落ち着いた佇まいが寺院の歴史を感じさせています。通常は門扉が閉ざされており、非公開寺院として静謐な空間が保たれています。門前からは整えられた境内の一端をうかがうことができ、500年の歴史を持つ古刹としての風格が漂っています。

  • 本堂

    受念寺の本堂は寺院の中心となる御堂で、本尊の阿弥陀如来を安置しています。昭和6年の現在地移転に際して整備された堂宇は、伝統的な真宗寺院の意匠を備えており、内部には実如上人から下付されたと伝わる阿弥陀如来絵像も大切に護持されています。

  • サトリ幼稚園

    受念寺の境内に併設されたサトリ幼稚園は、仏教の教えに基づく情操教育を行う幼稚園として地域に親しまれています。寺院が運営する教育施設として、浄土真宗の慈悲の精神を日々の保育に活かし、子どもたちの健やかな成長を支援しています。

  • 万代池との景観

    受念寺は万代池公園の南側に位置しており、池畔の緑豊かな環境に包まれた静かな寺域を形成しています。万代池は聖徳太子が曼荼羅経を用いて池の害獣を鎮めたという伝説を持つ歴史ある池で、周辺は桜の名所としても知られており、寺院と池が織りなす景観は地域の歴史的な風情を今に伝えています。

受念寺のあゆみ

  • 1506年
    (永正3年)

    圓齊が摂津国吹田の地で受念寺を開基

    戦国時代の永正3年、圓齊によって摂津国吹田の地に浄土真宗の道場として受念寺が開かれています。本願寺第10世・実如上人の時代にあたり、実如上人から阿弥陀如来絵像が下付されたと伝えられており、本山との深い結びつきのもとで寺院としての歩みが始まっています。

  • 戦国〜安土桃山時代

    石山合戦と浄土真宗の激動期

    元亀元年(1570年)から天正8年(1580年)にかけて石山本願寺と織田信長の間で石山合戦が繰り広げられ、摂津一帯の浄土真宗寺院は激動の時代を迎えています。受念寺もこの戦乱の影響を受けつつ、門徒の信仰に支えられて法灯を守り続けています。

  • 江戸時代前期

    真宗大谷派の末寺として発展

    江戸時代に入ると浄土真宗の寺院網が再整備され、受念寺も東本願寺(真宗大谷派)の末寺として正式に寺格を整えています。地域の檀那寺として門徒の信仰を集め、報恩講や年忌法要など大谷派の伝統行事が継承されています。

  • 1704年
    (宝永元年)

    大和川の付け替えと地域環境の変化

    大和川の流路が現在の位置に付け替えられ、大阪南部の地形と水利が大きく変化しています。万代池周辺の地域環境も変わる中、受念寺は変わらず門徒の信仰を支える寺院として機能し続けています。

  • 1868年
    (明治元年)

    明治維新と廃仏毀釈の波

    明治維新後の神仏分離令や廃仏毀釈の影響が各地に及んでいますが、浄土真宗寺院は比較的被害が少なく、受念寺も門徒の篤い支持に支えられて存続しています。近代化の中で大阪の都市構造も大きく変貌を遂げています。

  • 大正時代

    大正新脩大蔵経の所蔵

    大正時代に編纂された仏教経典の集大成である大正新脩大蔵経(全100巻)が受念寺に所蔵されています。この大蔵経は学術的にも高い価値を持つ文献で、寺院の知的・文化的遺産として大切に護持されています。

  • 1931年
    (昭和6年)

    住吉区万代の現在地へ移転

    昭和6年、受念寺は大阪市内での幾度かの移転を経て、現在の住吉区万代の地に寺基を移しています。万代池の南側に位置する静かな環境に新たな堂宇が整備され、以来この地で浄土真宗の教えを守り続けています。

  • 1945年
    (昭和20年)

    太平洋戦争の戦禍と寺院の存続

    太平洋戦争末期の大阪大空襲では市内各地に甚大な被害が及んでいますが、受念寺は幸い戦災を免れて伽藍が存続しています。戦後も門徒の心の拠り所として法要が続けられ、地域の復興とともに寺院活動も再び活発化しています。

  • 1964年
    (昭和39年)

    有料老人ホームの運営開始

    昭和39年、受念寺は有料老人ホームの運営を開始しています。浄土真宗の慈悲の精神に基づき、高齢者福祉に取り組む先進的な寺院として地域社会に貢献する道を切り開いています。宗教活動にとどまらない社会福祉事業への展開は、寺院の新たな役割を示すものとなっています。

  • 昭和〜平成時代

    サトリ幼稚園の運営と地域貢献

    受念寺は境内でサトリ幼稚園を運営し、地域の幼児教育にも力を注いでいます。仏教の教えに基づく情操教育を通じて子どもたちの健やかな成長を支援しており、幼稚園と老人ホームの運営を通じて、幅広い世代にわたる地域貢献を実現しています。

  • 現在
    (令和時代)

    500年の法灯を守り地域に貢献し続ける古刹として

    現在も受念寺は万代池のほとりに静かに佇み、永正3年の開基以来500年以上にわたる法灯を守り続けています。一般拝観は行っていませんが、幼稚園や福祉事業を通じた地域貢献とともに、大正新脩大蔵経や実如上人下付の阿弥陀如来絵像など貴重な寺宝を護持し、浄土真宗の精神を実践する寺院として歩み続けています。

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