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三法寺さんぼうじ

姫島の住宅街に佇む、妙顕山の日蓮宗寺院

寺院名 妙顕山 三法寺(さんぼうじ)
所在地 大阪府大阪市西淀川区姫島1丁目2-8
山号 妙顕山
宗派 日蓮宗

近代に創建され、法灯継承を重ねながら静かに信仰を守り続ける寺

三法寺は、大阪市西淀川区姫島エリアに位置する比較的新しい日蓮宗寺院です。江戸時代の地誌には記録が見られないことから、近代に入ってから創建された寺院と考えられています(同地域には大正期創建の寺院も存在します)。創建当初の詳しい沿革や開山に関する公式資料は確認されていませんが、法灯は途切れることなく受け継がれ、現在までに四代の住職が歴任しています。

近年では、令和6年(2024年)6月に、第4世住職・辻川正信師による法灯継承式が三法寺にて執り行われました。これは、令和4年(2022年)に遷化した第3世住職・浄心院日慈上人の後を受けて行われたもので、新住職は「先代の意思を継ぎ、寺門の興隆に努める」ことを誓っています。現在も檀信徒によって寺院は大切に護持され、地域に根ざした日蓮宗の信仰の場として静かに存続しています。

  • 境内入口と周辺環境

    三法寺は阪神本線「姫島駅」から北へ徒歩約4分、淀川堤防沿いの住宅街にひっそりと佇んでいます。大きな山門はなく、道路脇に設置された「日蓮宗 三法寺」と記された看板が寺の所在を示しています。周囲は民家に囲まれ、案内表示も少ないため、一見すると見落としやすい静かな立地です。

  • 題目碑と石灯籠

    境内入口には、日蓮宗の題目である「南無妙法蓮華経」が大書された石碑と水鉢が据えられています。その脇には、大阪府能勢町の能勢妙見宮から移設されたと伝えられる古い石灯籠が立ち、日蓮宗と北辰妙見信仰との関わりを感じさせます。

  • 小祠・石塔

    境内には小ぶりな社(祠)や慰霊碑とみられる石塔も安置されています。敷地は決して広くありませんが、複数の信仰対象が配され、宗教施設としての落ち着いた雰囲気が保たれています。

  • 本堂外観

    本堂は鉄筋造風のシンプルな建物で、正面には玄関庇と寺号を掲げた木額が取り付けられています。一般参拝は行われておらず、門扉は常時閉ざされていますが、外観からでも現役の寺院として維持されている様子がうかがえます。

  • 見学について

    三法寺は一般向けに開放されていないため、見学は門外から外観や石碑を静かに拝観する形となります。外から眺めるだけでも、題目碑や灯籠を通じて、寺の歴史と日蓮宗の信仰的特徴を感じ取ることができます。

三法寺のあゆみ

  • 1920年代
    (大正末~昭和初期)

    三法寺の創建

    三法寺が現在地に創建されたと推定されます。詳細な創建年や開山については不詳ですが、近代に入ってから日蓮宗の寺院として法灯がともされたと考えられています。

  • 1980年代
    (昭和期)

    住職の世代交代

    この頃に第2世から第3世住職への交代があったとみられますが、詳しい記録は残っていません。檀信徒による護持のもと、寺院活動が継続されてきました。

  • 2022年
    (令和4年)

    第3世住職の遷化

    第3世住職・浄心院日慈上人が遷化されました。長年にわたり三法寺を支えてきた法灯が、この代で次世代へと託されることとなります。

  • 2024年6月15日
    (令和6年)

    法灯継承と新住職就任

    三法寺本堂にて第4世住職・辻川正信師の法灯継承式が厳修されました。大阪市宗務所長より住職任命状が伝達され、宣誓式の後、前住職の弟弟子にあたる辻川師が新住職として檀信徒に披露されました。今後、先代の遺志を継ぎ、寺門興隆に努めることが誓われています。

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